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洋服・職種別のお困りごと事例

SOS!ジーンズ・デニムパンツのウエストがゆるくなった時の自宅でのお直し方法は?

「やせてウエストが細くなったのはいいけれど、ジーンズのウエストがゆるくなってしまって困っている」
「着慣れていくうちに、ウエスト部分が少し伸びてしまったような気がする……」
このような悩みを持つ人もいるのではないでしょうか。
ここでは、「ウエストがゆるくなってしまったジーンズをどうにかする方法」について見ていきます

ジーンズのウエストがゆるいので何とかしたい……こんな時どうしたらいい?

ジーンズを美しく着こなすためには、「自分に合ったサイズ」を選ぶことが重要です。
しかし、「お尻が大きいので、お尻に合わせたサイズを選ぶと、どうしてもウエストがゆるくなる」という人もいるでしょう。また、体型の変化によってウエストがゆるくなる、ということもあります。
こんなときに覚えておきたいのが、お直し後も元に戻せる応急処置と、元のサイズには戻せない本格的なお直し方法です。
以下で、順番に見ていきましょう。

応急処置方法

-ベルト・ボタンを使った方法
ウエストがゆるくなってしまったときの応急処置の方法として、もっとも手軽なのは、ベルトを使った方法です。
ベルトをジーンズに通し、心持ちきつめに締めます。これだけで、ジーンズは落ちにくくなります。布地を傷めない方法ですし、まったく時間もかかりません。
もう一つ紹介したいのが、「ボタン」を使った方法です。これは少しコツがいります。
もともとのボタンよりも、少しだけ外側(チャックに近くない部分)にボタンを縫い付けるのです。
こうすることによって、内側まで持ってきたボタン穴を留めて、ずり下がるのを防止することができるようになります。また、この方法は、意外なほど目立たず、外見も損ねません。

-お湯と温風でジーンズを縮める方法

2つ目の応急処置方法は、お湯と温風でジーンズを縮める方法です。
ジーンズ単体をお湯の入ったバケツに浸す、洗濯機の設定をお湯にして洗う、もしくは20~30分ふたをした鍋で沸騰させたあと、もっとも高温に設定した乾燥機で乾燥させます。
この方法のポイントは次の3つです。
・ジーンズは生地の摩耗を防ぐために裏返して洗います。
・回転の動きがジーンズを縮めるので、ドラム式洗濯機か、コインランドリーがおすすめです。
・一時的な方法なので、時間が経つと縮んだジーンズが再びゆるくなってしまいます。
洗濯や乾燥を繰り返すことでジーンズが傷んだり色落ちしてしまったりするので、繰り返しおこなうことはおすすめしません。

 

本格的にお直しをする方法

次に、ジーンズを本格的にお直しする方法です。
この方法はジーンズを新しい縫い目で縫って余分な部分をカットするため、元に戻すことはできません。
ジーンズがゆるい部分に合わせて股下部分、ウエストベルトをカットする方法がありますので、作業のポイントと、それぞれのやり方を順番に見ていきましょう。

新しい縫い目で縫う方法のポイントは次の3つです。
・採寸の際はジーンズを裏返して、ボタンとファスナーを締めた状態で呼吸が楽にできるくらいのゆとりを残して正確に印を付けます。
・お直しを自分でやる場合は、このフィッティング作業が難しいので慣れた方に手伝ってもらうと、うまくいきやすいです。
・ミシンで縫う際は、デニム生地に合った糸や針を使い、一番遅い速度で縫いましょう。

-ジーンズの股下部分を新しい縫い目で縫う方法

まずは、ジーンズの股下部分を新しい縫い目で縫う方法です。
1. サイズを縮めたい部分を確認し、股下の生地を指でつまみながら安全ピンを水平に留めていきます。
このとき、つまんだ部分の端の縫い目と、新しい縫い目の中心がずれないように注意してください。
2. 新しい縫い目の目印をチャコペンで付けていきます。
このとき、元の縫い目と、新しい縫い目の幅を安全ピンの位置ごとに定規で測り、左右対称になるようにしてください。
3. ジーンズを脱いで、新しい縫い目をミシンで縫っていきます。
最初に返し縫いをしてから股下から裾まで、印を付けた線に沿って縫っていきます。
4. 裾まで縫い終わったら返し縫いをして糸を切ります。
5. 安全ピンをすべて外し、ジーンズを表に返します。
縫い目が完全かどうか確認し、履き心地を試します。
6. 再びジーンズを裏返し、新しい縫い目から1、2cm部分を残してカットして、かがり縫いをして完成です。

-ジーンズのウエストバンド部分を新しい縫い目で縫う方法

最後は、ウエストバンド部分と、その下の部分をV字形にカットする方法です。
1. 中心のベルトループを裁ちばさみで慎重にカットして保管しておきます。
2. ベルトループが付いていた部分に定規を使って縦にまっすぐ印を付けます。
3. ジーンズを裏返して履き、ウエストの後ろの余分な生地を指でつまみ、つまんだウエストバンド部分の端に印を付けます。
4. ジーンズを脱いでボタンとファスナーを外し、裏返した状態で先程指でつまんだカットする部分の幅を測ります。
中心の印から切り取る部分の半分の幅を測り、印を付けておきます。
反対側も同様に測り、左右両側が半分の幅になるようにします。
5. ウエストバンドの付け根から8~10㎝下の中心線と、4で付けた左右両側の印をチャコペンで結び、V字形になるように印を付けます。
6. V字の内側にあるウエストバンドの付け根部分の縫い目をリッパーでほどいて開いたあと、ウエストバンド全体の中心線をはさみでカットします。
カットした下の部分の縫い目も、縫いやすくするためにV字の下までほどきます。
7. 糸をほどいて開いた部分を2枚重ねてつまみ、印を付けたV字の線に沿ってまち針を留めます。
8. 股下からバックヨークに向かって、2枚重ねた状態でV字の線を縫っていきます。
9. 縫い終わったら新しい縫い目から1~2cm残して裁ちばさみでカットし、かがり縫いやジグザグ縫いでほつれ防止をします。
必要であれば、ウエストバンドのすぐ下から股下に向かってもう1本縫い補強します。
10. 最初に外したベルトループを再度ミシンで縫いつけて完成です。

 

よりキレイにお直ししたい方へ

このように、ジーンズのウエスト直しは自宅でも簡単に行うことができます。
しかし、「よりきれいに直したい」「愛着のあるジーンズなので、きちんと手入れしたい」「そもそも裁縫が絶望的にヘタだ」ということなら、プロに頼んでしまってもよいでしょう。プロの手によるお直しですから、「直したこと」も気づかれないような出来上がりになること、請け合いです。ジーンズは、自分にフィットしたものを着るのが鉄則です。ゆるいウエストは外見的にも見栄えがよくありませんし、ずり下がってくるのでなかなかうっとうしいもの。特に出先でずり下がってきてしまうと、気が気ではありません。

きれいに直して、素敵に履きこなしましょう!

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