洋服・職種別のお困りごと事例
男女問わず、仕事で着る機会が多いワイシャツ。キチンとした印象を与えるものだけに、少しでもシミやほころびがあると、それが目立ってしまうアイテムです。ですから、カジュアルなものよりもお手入れには気を配りたいものですね。そんなワイシャツのトラブル事例と修理についてまとめました。
袖丈が長すぎて、なんだかだらしない印象に
スーツを買うときは、試着をして買う方がほとんどですよね。しかし、ワイシャツの試着をする方はあまりいません。ワイシャツのサイズは首周りとゆき丈で決めるので、人によっては袖丈が合わないこともあります。
ワイシャツの上からスーツのジャケットを着たとき、袖からワイシャツが見えるのは1センチ〜1.5センチが理想と言われています。それ以上長くなると手元が隠れてしまい、子どもっぽくだらしない印象になります。手元は名刺交換や物の受け渡しなどの時に特に目につく、大事なところです。
きちんと見せるおすすめのアイテムはシャツガーターです。両端に留め具が付いた平たいゴムで、袖をつまみ上げて短くします。昔ながらのアームバンドより見栄えがいいですし、上からジャケットを着てしまえば見えません。応急処置としてはおすすめです。一番スマートに着こなせるのは、袖丈を詰めるお直しをすることです。どうしても市販のワイシャツだと袖が余ってしまうという方は、2〜3枚はジャストサイズに修理した「勝負シャツ」を持っておくのもいいですね。
引っ掛けて生地が破けてしまった
ワイシャツを引っ掛けてL字に破れてしまったり、ワイシャツの胸ポケットを引っ張って身頃を破ってしまうことはよくあります。ワイシャツは薄い素材のものが多いので、破れたところを縫ってしまうと、布がヨレたり、波打ってしまい、余計に目立ちます。そんなときは、同色の補修布や接着芯を裏から貼ります。こうするだけでも、破れが広がることは防げますし、目立たなくなります。パンツやジャケットで隠れる部分で目立たない場合は、裏から布を貼るだけでも十分です。
もっと確実に補修したい場合は、なるべく細い糸で破れた部分を縫い合わせます。糸の太さはミシン糸よりも細く、ワイシャツに使われている織糸を目安に選ぶと目立ちにくいです。
高価なワイシャツや、どうしてもきれいに直したい場合は、当店へご相談いただければと思います。
時計とワイシャツが擦れて、袖口がボロボロに
時計やアクセサリーとの摩擦で袖口がほころびてくることはよくあります。袖口は目立つところなので、糸が出たり破れたりしたら早めに対処したいですね。
この場合、破れた部分の袖口を内側に折り込んで縫い直すことで、破れた部分を直すことができます。少しカフスが短くなりますが、袖口は新しくなり、生まれ変わりますよ。
汚れやすい襟元。洗いすぎて擦り切れてしまった
ワイシャツの襟元は、よく洗うことで擦り切れてしまうことが多いです。襟は後ろからもよく見えますし、清潔感が出るところですからきれいにしておきたいですね。
襟の修理は、一度襟を外し、擦り切れ部分を補修してから裏返しにして取り付けます。裏返しにすることで汚れも一新。とてもきれいになりますよ。
これは裁縫が得意な人でもなかなか難しい作業なので、お気に入りの大切なワイシャツなら、ぜひお直しの当店へお任せください。