ビック・ママは、1964年に、私の父が大手スーパーのサイズ直しの下請けを担う「守井加工所」として創業したのがはじまりです。1993年に私が社長となったのを機に、様々な事業を生み出す母親のような存在になりたいという想いを込めて、「株式会社ビック・ママ」と法人登記しました。しかしながら、当時は様々な事業のアイデアはありましたが、事業の方向性が定まらず、また、本業のお直し事業もバブル崩壊の影響もあって、法人需要が落ち込み、経営の改革を迫られました。そこで、当時首都圏で出始めていた一般のお客様から直接お直しの依頼を受けるスタイルに着目し、仙台141(現:仙台三越定禅寺館)の地下に、お客様に気軽にお直しのご相談ができるショップを出店したことが大きなターニングポイントとなりました。
この1号店がお客様の大きな支持を獲得できたことを機に、以降、首都圏はじめ全国各地へと店舗を展開。その過程で、お直しの技術ノウハウをスタッフが動画で学ぶことができる教育システムや、お客様からお預かりした商品がどのような状況か的確に把握する受発注管理・商品管理システムなどITの利活用を推進。サービス品質の向上、生産性の向上に絶えず取り組み続けています。また、大半のスタッフが女性ですので、特に女性スタッフの働きやすい環境づくりに力を注いでおり、2014年には仙台本社のすぐ近くに保育園を開設。スタッフが安心して長く働ける職場づくりにも取り組んでいます。
2014年にはシンガポールにも出店を果たし、日本のレベルの高い縫製技術によるお直しサービスは現地でも高く評価されています。今後は、軸であるお直し事業のさらなる品質、サービスを改善しながらも、さらなる海外出店や、お直し事業で培ってきたノウハウを生かした周辺領域の事業化にも意欲的に取り組んでまいります。
お直しとは、いわば洋服を大事に着たいという「もったいない」という文化の象徴。ビック・ママはこの「もったいない」という日本の大事な文化の継承に貢献しながら、大量消費による使い捨ての生活習慣ではないところに根差すサービス、価値の提供を追求してまいります。
- 1964年
- 守井加工所 創業
- 1993年
- 株式会社ビック・ママ 法人設立
- 1999年
- 仙台141(現 仙台三越定禅寺通館)一般消費者向けの第1号店「ビック・ママ」オープン
- 2005年
- 東京・聖蹟桜ヶ丘を皮切りに関東圏にオープン
- 2011年
- 宅配お直しサービス「ママネットサービス」、衣類買取サービス開始
- 2013年
- 東京オフィス開設
大阪 天王寺ミオを皮切りに関西圏にオープン
- 2014年
- シンガポール1号店オープン
事業所内保育施設 開園
iPadでの受付を開始
- 2015年
- 東京オフィス移転
- 2016年
- 本社移転